執筆・監修湯田竜司医師
湯田眼科美容クリニック院長 湯田竜司の「二重整形の悩み解決!」にようこそ。
美容整形をお考えのあなたのお力になれますよう、今までのお客様からのお悩みにできる限りお答えします。参考になれば幸いです。
2022年7月18日加筆修正
二重切開のダウンタイム(腫れ)が気になるあなた「二重切開をしたいけどダウンタイム(腫れ)はどのくらいなのだろう…仕事をどのくらい休んだらいいか知りたい。」
今回も「ゆだクリッ」「ゆだくり」のドクターユダが、こういった疑問に答えます。
本記事のテーマ:「二重切開のダウンタイムを短くしたい!腫れを早く引かせる8つの事前準備【美容外科医湯田講座】」
このサイトの信頼性:記事を書いている私は、美容外科医・形成外科専門医(日本形成外科学会認定)で、美容整形国際学会でも受賞歴があります。
国内医学雑誌特集号にも「まぶたの美容整形手術について」執筆している専門家です。
他院で行われた二重整形手術の修正も得意です。
また一般眼科診療もおこなっており、二重整形後の後遺症治療も専門としています。
多くの美容クリニックで勤務した経験もあり、さまざまな美容外科医と交流もあります。
(著者プロフィールへ)
読者さまへのメッセージ:二重切開後に腫れる原因やメカニズムや正しいアフターケアを詳しく理解することで、ダウンタイム時の心配を軽減した上で受けられるということを伝えたいです。
それでは詳細について見ていきましょう。
二重切開のダウンタイムを短くしたい!腫れを早く引かせる8つの事前準備についてご紹介してまいります。
二重切開にダウンタイムが起こる原因と期間についてまずは学んでいきましょう。
二重切開後にまぶたが腫れ、内出血を起こすメカニズムについて。
まぶたの皮膚を浅く切開するだけでは、実は出血はほとんど起きません。
しかしながら、皮膚の下にある筋肉(眼輪筋:目を閉じる筋肉)には多くの血管が走っています。
二重切開時には、この筋肉を切開しなければならなく、出血してしまうのは避けられません。
出血 第一関門は眼輪筋にあります。
次の関門 第二関門は、
まぶたの中にある、硬い芯の部分(瞼板)の上にある血管です。
この欠陥は、ある程度太いため、やはり出血してしまいます。
人によっては、瞼板の上は切除しないでも二重をつくることができますが
ぷっくりした二重になりやすいく、やはり第二関門になります。
特に一番内側と外側の部分の血管が太いことが多いですね。
第3関門は
まぶたの中の脂肪(眼窩脂肪 がんかしぼう)
です。
まぶたが分厚い方は、この脂肪を切除することがほとんどですが
この脂肪にも血管が走っています。
これらの
第1関門 眼輪筋
第二関門 瞼板上血管
第3関門 脂肪の中の血管
これら3つが出血の原因となります。
ただし、手術中に出血したとしても
必ずしも内出血につながるわけではありません。
内出血とは、出血がまぶたの中にとどまることで
青たんに見えてしまうのです。
まぶたの中にとどまらなければ、たとえ出血しても内出血にはなりません。
そのため、出血したら、即止血をすれば、実は内出血にはならないのです。
まぶたの腫れは、実は出血だけが原因ではありません。
浮腫みも腫れの原因になります。
浮腫みはリンパ液を含む「浸出液」が原因です。
浸出液はリンパ管の損傷、まぶたの手術のダメージによる組織液のたまりが原因となります。
これらは、手術中のダメージを極力少なくすることでしか、ふせぐことはできません。
二重切開後のダウンタイム(腫れ)期間は大体どのくらいなのか。
正直、人によってさまざまです。
早くて3日
遅いと6ヶ月
平均して2週間~3週間です。
参考のために当院で二重切開をされた方のインスタグラムを転記しておきます。(許可は頂いております。)
お一人目
二人目
三人目
ダウンタイムは
希望とする二重幅(狭いほど腫れにくい)
もともとのまぶたのあつぼったさ(厚ぼったいほど腫れる)
アレルギー体質
浮腫みやすさ
ドクターの腕前
手術方法
麻酔方法
によって変わってきます。
二重切開についてざっくり知りたい方はこちらをご覧ください。↓
埋没法より二重切開の方がダウンタイムは長いのか。
実は一概には言えないのですが
多くの場合は、埋没法より二重切開の方がダウンタイムは長いことが多いです。
理由は、二重切開の方が出血することが多く、手術のダメージも強いからです。
ただし、私が二重切開した場合は
他院の二重埋没法より腫れなかったと感謝されることが多いです。
私の二重切開法は極力ダメージを最小限にしているからなのですね。
ですが、多くの場合は、やはり埋没法の方が
まぶたのダメージが少なく、ダウンタイムが短いことが多いです。
埋没法より二重切開の方が、基本的にはダウンタイムは長いのです。
二重切開のダウンタイムが長引きやすい人の特徴は3つあります。
順にご紹介しましょう。
まぶたが厚い方ほど二重切開は腫れます。
理由は、まぶたが厚い方ほど
それだけの量を切開することになり
それだけダメージが増えるからです。
実際まぶたが薄い人と厚い人を比べると2倍くらいダウンタイムが異なります。
確かに、私が手術した場合
まぶたが厚い方でも腫れがほとんどなかったと喜ばれることは多いです。
しかしながら基本的には
まぶたが厚い人ほど腫れやすいのですね。
希望とする二重幅によって二重切開のダウンタイムは変わってきます。
作りたい二重幅が狭いほどハレる期間は短いです。
まつ毛からの距離を目安にすると、二重埋没法と同様に5mmのラインが一番腫れないラインとされています。
5mmラインでは3日くらいで強い腫れはおさまります。
幅広い二重を希望された場合は2ヶ月ほど、なかなか腫れがおさまらないこともありますのでご注意ください。
超幅広の二重の場合は6ヶ月ほどかかることもありえます。
アレルギー体質の方ほど腫れやすいです。
理由は、アレルギー体質の方は、手術後のダメージに強く反応してしまい、腫れやすいからです。
また、二重切開後の傷跡がかゆくなりやすいからです。
かゆくて、こすってしまうと、ますます腫れてしまう悪循環です。
また、縫っている糸にアレルギーを起こしてしまうこともあります。
そうすると、まぶたは腫れしまうのです。
アレルギー体質の方ほど腫れやすいので、手術前よりしっかりアレルギーのお薬を飲んでおきましょう。
顔がむくみやすい体質の方ほど腫れやすいです。
理由は、浮腫みやすい方はリンパの流れが悪いため、なかなか浮腫みが取れないからです。
浮腫みをすこしでも取るように、寝るときは枕を高くしましょう。
また寝すぎないようにしましょう。
二重切開のダウンタイムを短くするための8つの事前準備についていよいよ解説してまいります。
重切開を得意とする医師を選ぶと腫れは最小限になります。
理由は、手術の上手なドクターは、まぶたへのダメージは最小限度だからです。
手術が下手なドクターは、まぶたが傷だらけになってしまい、腫れが強くでます。
なるべく上手なドクターに手術をしてもらいましょう。
腫れの少ない手術方法を希望することでも腫れは抑えられます。
二重切開の手術方法は
瞼板前組織(けんばんぜんそしき)だけを処理
挙筋腱膜断端(きょきんけんまくだんたん)を処理
この2つに分かれます。
挙筋腱膜断端を処理する場合は奥のほうまで処理しますので、腫れやすくなります。
ただし、挙筋腱膜を処理する方が自然な二重になりやすいです。
もともとのまぶたの状態によって手術方法は変える必要があります。
また皮膚を切開する長さによっても、腫れは変わります。
切開線を短くする二重ミニ切開法は全切開の半分くらいの腫れです。
麻酔量を少なくしてもらうと、手術直後の腫れは少なくなります。
しかし、手術中に痛みが生じる恐れがあるデメリットがあります。
「早めの抜糸希望」と医師に伝えるのもありです。
理由は、抜糸が終わると腫れは急速に引いていくからです。
当院でも抜糸は5日(プレミア法の場合のみ)~1週間(ピュア法)で行います。
抜糸してからは腫れが急速に引いていきますので安心してください。
二重幅を狭いほうが腫れは短いです。
理由は、切開を加える量がそれだけ少なるため、それだけ回復が早くなるからです。
アレルギーがある場合はカウンセリングで医師に伝えるのが良いです。
アレルギーを抑えておくことで腫れも抑えることができます。
塩分の取りすぎや飲酒を控えたほうがいいです。
理由は、浮腫みが長引いてしまうからです。
二重切開のダウンタイムを短くするための10つのアフターケアについて詳しく見ていきましょう。
患部を冷やすのはおすすめです。
術後3日ほど冷やすと炎症が早く収まります。
寝るときは枕を高くしましょう。
まぶたのむくみが取れやすくなります。
クリニックによっては炎症を抑える薬をもらえます。
目元をこすらないように。
こすると炎症が長引きます。こすらないようにしましょう。
睡眠時間が8時間を超えるとむくみやすくなります。
7時間ぐらいの睡眠がいいでしょう。
お風呂に長時間つからないようにしましょう。
手術して1週間くらいは、体が温まると、再出血してしまうことがあります。
手術して2週間程度は激しい運動は控えましょう。
傷の安静が保てず、やはり再出血してしまったり、浮腫みが強くなってしまうリスクが高まります。
飲酒を控えるようにしましょう。
飲酒は浮腫みを促します。
直後のコンタクトレンズは避けましょう。
異物反応により浮腫みが出てしまう可能性が高まります。
アイメイクは指示通りにしましょう。
傷の安静を保つにはできれば1ヶ月ほどは控えた方が無難です。
手術直後は目を温める行為をしないのがよいです。
理由は、温たまると止血していた血管が開いて、再出血してしまうことがあるからです。
ただし、手術して10日以降は
まぶたの回復を促すためにある程度温めた方がいいです。
紫外線対策をするのもおすすめです。
理由は、傷口に紫外線があたると
しみになってしまうリスクが高まるためです。
かといって傷口に日焼け止めを塗るのはNGです。
帽子やサングラスが必須です。
ダウンタイムを短くするにはセルフケアと医師の腕前が重要です。
理由は、セルフケアがいい加減だといつまでたってもまぶたはダメージから回復しないからです。
また医師の腕前によって手術のダメージも全然違うからですね。
何よりも重要なのは
「手術後のまぶたには極力さわらない」ことです。
仕上がりを気にして、さわってばかりいる方は数え切れません。
あなたも仲間入りしないように気を付けてくださいね。
より詳細にダウンタイムを調べるには
もともとのまぶたの厚さと希望とする二重幅が似た方を、インスタグラムで探すことをおすすめします。
インスタグラムでは多くの方が術後のダウンタイムの様子を投稿しているからです。
投稿した方と同じクリニックで受ければ、当然同じようなダウンタイムになるでしょう。
なぜインスタグラムで探すのがいいかは詳細にこちらの記事に解説しましたのでご覧ください。
二重整形のダウンタイムの様子はインスタグラムで調べるのがおすすめ
お風呂に入ってたら血が出ることがあります。
二重切開後5日程度は、お風呂で温まると出血してしまうことがあります。
ダウンタイムが長引く原因にもなりますので
しばらくはぬるめの
たばこは吸っていいかどうか。
たばこは末梢血管を収縮し、傷の血流を悪化させる恐れがあるため吸わないほうがいいでしょう。
最低でも1週間程度は控えておいてください。
二重切開後、血が止まらないのですが、、、というご質問。
まれに、傷口から血が出てくることがあります。
その際は、キッチンペーパーやたおるを濡らして、1時間程度、げんこつをつくった手の付け根のところで
圧迫してください。
適切な圧迫で必ず血が止まります。
まぶたが紫色になってしまいました…どのくらいで治りますか?というご質問。
これは内出血が原因です。
血の塊が吸収されるまで1ヶ月程度かかりますが、必ず治ります。
筋トレはしていいですか?というご質問。
筋トレは傷口の安静が保てず、また温まると再出血してしまうことがあります。
1週間程度は散歩程度にしておいてください。
今回の記事は以上になります。
他にも、二重整形に関する有益な情報を美容コラムやyoutubeでもご紹介していますので
良かったら見てみてください。
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