2020/03/05
しみのレーザー治療基本戦略【美容外科医が解説】
執筆・監修医師 湯田竜司
湯田眼科美容クリニック院長 湯田竜司の「湯田先生の相談室」にようこそ。美容整形をお考えのあなたのお力になれますよう、今までのお客様からのお悩みにできる限りお答えします。参考になれば幸いです。
著者プロフィール
しみの治療戦略について知りたいあなたへ。
今回も「ゆだくり」「ゆだクリッ」のドクターゆだが詳しく解説して参ります。
本記事のテーマ:「しみのレーザー治療基本戦略【美容外科医が解説】」
このサイトの信頼性:このサイトを作成している私は、美容外科医・形成外科医(日本形成外科学会認定)です。
2017年のMEVOS美容整形国際学会では一流美容外科医のトロフィーを受賞しました。
目周りの医学雑誌特集号の執筆経験もあります。
(著者プロフィールへ)
読者さまへのメッセージ:この記事を読めば、しみのレーザー治療戦略について分かります。
それでは参りましょう。
しみのレーザー治療基本戦略【美容外科医が解説】
しみのレーザー治療には戦略があります。
しみの種類によって戦略が異なるため、まずはしみの分析から始めます。
そして、しみの種類にふさわしいしみ治療レーザー機器を選択していきます。
しみ治療レーザーの強さレベル分け解説
しみ治療レーザーは
Qスイッチレーザー>光治療機>レーザートーニング
この順です。
強力=Qスイッチレーザー
中間=光治療機
マイルド=レーザートーニング
と覚えましょう。
しみのレーザー治療原理原則
「しみ」は細胞の中のメラニン顆粒(かりゅう)が原因です。
細胞を破壊することで初めて、細胞の中にある、しみを退治することができます。
全てのレーザーは、部分的にやけどをおこさせることで、細胞を破壊し、しみを取っていきます。
そのため、部分的にやけどが生じるのは当たり前のことですのでご理解ください。
この「やけど」のために、体質によっては、炎症によって色素沈着が生じることがあります。
すべてのレーザーに、この「炎症性色素沈着」が生じる恐れがありますが、弱いレーザーであればその可能性は低くなり、強いレーザーであればあるほど、この色素沈着のリスクはあがります。
色素沈着は通常3ヶ月~6ヶ月ほどで改善していきますが、色素沈着がでている間は、逆にしみが濃くなってしまいます。
色素沈着がある間は、「積極的無治療」といいまして、「なにもしないのが良い」と、日本美容外科学会でも支持を得られている治療法ですので、経過観察とさせて頂きます。
弱いレーザーであればあるほど、「炎症性色素沈着」はその持続期間や確率は低くなりますが、しみ退治の力も弱くなりますので、照射回数が必要となります。
また、弱いレーザーだと反応しないシミもでてきてしまいますので、その際は強いレーザーに切り替える必要があります。
ただし、強いレーザーでもシミの改善が見られない場合もあります。
しみ種類別治療戦略
何箇所か数えるくらいのはっきりとしたしみ治療戦略
何箇所か数えるくらいのはっきりとしたしみ治療戦略は、1個1個強力なレーザーで治療していくのがいいでしょう。
その方が費用も安く、すぐにしみが無くなるのでお客様満足度も高いです。
ただし、強力なレーザーは、テーピングをしないと黒こげ状態になり、見苦しいです。
何箇所もレーザーを当てるとテープだらけになるので、個人的には2,3個ずつ取っていくのがおすすめです。
いっぺんに取ってしまいたい!!というかたはテープだらけになることを覚悟してください。
リスク やけど・表皮剥離ひょうひはくり・炎症性色素沈着(しみの増悪)
顔全体にしみ・そばかすが目立つ
顔全体にしみ・そばかすが目立つタイプは、光治療をハイパワーで照射していくのがおすすめです。
一時的に黒浮きといいまして、小さなかさぶたができます。
この反応は良い反応です。しみがとれる証拠です。
かさぶたができず、しみが一時的に濃くなることもあります。
その際は、しみが薄くなるのを待つしかありません。
1ヶ月~半年ほど。
6回くらいは光治療を1ヶ月~3ヶ月毎に照射しましょう。
6回やった後は、残ったしみを強力なレーザーで焼いていきましょう。
それが効率が良いです。
リスク:やけど・水膨れ・炎症性色素沈着(しみの増悪)
肝斑
頬骨あたりにもやっとしたはっきりしないシミ、肝斑
これはレーザートーニングかカーボンピーリングが良いです。
他の治療だと悪化します。
並行してトラネキサム酸の内服は必須になります。
リスク:炎症性色素沈着(しみの増悪)
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今回の記事は以上になります。
他にも、二重整形に関する有益な情報を美容コラムやyoutubeでもご紹介していますので
良かったら見てみてください。
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